小さなころはまだまだ
できないことだらけだった君
産まれてすぐなんて
自分で寝ることも
おっぱいを飲むことだって難しかった
「だっこして」と伝えるのも
私の目の前に来て
手足をバタバタ
わが家ではこれをだっこ待機と呼んで
愛でていました
歌を歌えば歌詞を間違い
靴を履くときも反対で
パパのグーサインには人差し指で応えていたね
そんな君がいつの間にか
どんどんいろんなことが
できるようになって
できるようになるまでは
とても長い時間だと思っていたのに
過ぎてしまうとあっという間に感じてしまう
親指でしっかりグーサインをした君を見たとき
なんだか涙が出ました
あの夜、あの夕方
あんなに願っていた“できた”の数々
嬉しいのは大前提
それなのに 同時に
無性にさみしくなるのはなぜだろう